うさぎ開発まとめ(2022/4)

この記事は現在鋭意開発中のシングルプレイヤー専用VRエクスペリエンス「真夜中の雪うさぎ」の最近のようすを書いた記事です。

ちなみに、ヒロインことゆのーちゃんの開発チーム内で使われているアクセントは、由来である「スノー」ではなく「ルノー」です。


IKについて

Unityでは人間のモデルをいい感じに動かす機能が提供されています。が、VRにおけるアバターにそのまま使用するにはそれなりに機能が不足しています。そもそもこれは三人称視点の普通のゲームに出てくる人型キャラのために設計されているっぽいので、それはそう。

なので、このIK実装をベースとしたうえで細々した調整をいろいろ入れています。動画で分かりやすいところでいうと、手が肩から近いときに脇をしめたり、手が体の中心から逆側に行ったときに肘が体にめり込まないようにしたり、肩もちょっとだけ動かしたり、手の動きをわずかに胴体に反映させたりしています1

この一連のモーションはVRシステム側から降ってきたデバイスの姿勢から計算されるわけですが、デバイス→部位(手のひらとか)→IKゴール(手ボーンの根元とか)というクソめんどくさい変換が必要になってくるわけで、もっというと手がオブジェクトに拘束されるケースもあるので、先月時点での実装からアバターまわりをねじ込むのに難儀しました。MVCめっちゃ大事。いや、MとVは気合いで押し切れるんですけど、Cがね……。


部屋について

部屋です。よく見かける感じの空間ですね。どこで?


「野田」について

この人は野田さんといいます。本作の主人公であり、プレイヤーキャラクターです。

前作のアレで長々と語ったように、VRゲームにおける「主人公」を適切に描写することはかなりの難題です。前作PSFではVRメタバース/VR SNSという特殊な環境での作品ということもあってそれ相応のキャラクター設定を行いましたが(むしろ行いませんでしたが)、本作は「恋」がテーマのシングルプレイ専用コンテンツであり、前作以上に難題です。というか、恋愛モノはただでさえ心理描写に気を使わないといけないのに、「恋する側を一切描写することができない」という縛りが入るの、無理では?

この野田さんについてもいろいろ考えながらいろいろ作っているので、作品をプレイした後にはこの人のことも「分かって」もらえるとうれしいなぁと思っています。

ちなみに、この野田さんは見ての通り女性で、ヒロインであるところのゆのーちゃんも女の子です。というか、VR流行語大賞が獲れるレベルのVRコンテンツ制作スキルがあるのに最高のVR百合を作らずして他になに作るのって話でしょ。