この記事は現在鋭意開発中のシングルプレイヤー専用VRエクスペリエンス「真夜中の雪うさぎ」の最近のようすを書いた記事です。先月の記事はこちら。
今月はSSDがこわれて環境構築を一からやり直したりなどしたので大変だった……せめて金曜日の夜はやめてほしい(週末は大進捗タイムなので)。
雨のワールド
近くに未確認信号
新しいワールドです。私、雨が降ってるのを一人で窓から眺めるの、結構好きなんですよ。
雨音を聞くことだけに集中してほしかったので明かりの近く以外は極限までオブジェクトを排除してみました。明かりやソファや鏡は視界の外でしれっと動いています。
鏡と指差し
鏡と指差しの概念も覚えさせました。どの概念をどのくらいの一般性をもってどこまで実装するのか、めちゃくちゃ悩みどころです。現時点では「周囲の注視対象の情報量(ライクな数値)を最小化する」という原則で動かしていて、これらの概念は単に注視対象の位置や情報量を操作するものです。なので、「指を差されたらその方向に振り向くアニメーションを再生する」とかではない1。
作中のHMDであるProteusはアイトラッキング対応という設定に今なったので、ゆのーちゃんはわりと露骨に注視点を視るようになっています(動画の00:40とか分かりやすい)。バグで視線が正しく動いていない時は「あ、この子こっち見てないな」というのがハッキリ分かるもので、人間が持つ視線に対する感度はすごいなぁと我が身(人間の意)ながら感心します。
メニュー
ちいこいワールドにちいこいプレイヤーがおるやつ(1%の仮想・新京都)難民救済。
前に試作したメニューのUIその1とその2の操作性がイマイチだったので統一感のある感じで作り直しました。今のところ、左手がメインメニュー担当で右手(動画では出てない)が表情担当です。
改良したモチベーションはどちらかというと表情のほうで、前の実装だと大層操作しにくい(人間の手は平行移動に向いてない)し、でもメインメニューと同じにすると表情を変えるだけで両手を使う必要があるという滑稽な仕様になっちゃう2ので、1. ボタンを押して、2. 手をロール方向に回転させて、3. ボタンを離して発動、というやつにしてみました。結果として人体の構造上メニュー項目数がこれ以上増やせないというわりかし大きい欠点ができちゃってますが、そこは項目を洗練させることでなんとかします。
ワールド選択メニューについてもなんとか片手で操作が完結するように操作系を押し込んでいて、手を傾けると球表面をワールドのタイルが動く感じにしています。よく分かんない座標変換をしているわりには直感的に操作できるのでわりとお気に入り。
- というか、現時点では目パチ以外のアニメーションは一切使用せず、「計算」で表現しています。
- その点VRChatのアレは片手で操作できるという意味ではよくできていて、でもあっちの円形の操作方式は誤操作とかコントローラの差異吸収がややこしそうだったので「手をひねる」方式にしました。