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うさぎ開発まとめ(2024/1)

この記事は現在鋭意開発中のシングルプレイヤー専用VRエクスペリエンス「真夜中の雪うさぎ」の最近のようすを書いた記事です。先月の記事はこちら


PVについて

前作のコンテキストをふまえたうえでなおHMDに「Rest in V!」とか書く人、絶対性格悪いと思う。

PVはAnimate (旧Flash)、Blender (Cycles)、Unity (URP)、Premiere Proのなけなしのスキルを全部行使して作っていて、最悪なカットだと4ソフトの出力が全部混ざっています 1。ゲーム本編の映像を使ってないPVを作るのは作業量的にかなり負担にはなるのですが、本作の思想の凝り固まり具合をよく表現できるはずなのでここは時間かけたい。


多言語対応について

10ヶ月前に書いた内容の続き。

GPTsというChatGPTのカスタマイズ機能関係のニュースを聞いて、そういえば大昔に「リリースされるまでに世の機械翻訳サービスの精度ができるだけ上がっていてほしい」って書いたなぁ、あ今じゃん、と思ったので、テキスト部分の機械翻訳で使ってみています2

「のゆき」のテキストデータは基本的にLocalizationパッケージで管理していて、現時点で400項目(単語と文が半々くらい)くらいあります。今まではCSVでエクスポートしたものを命令文とともに無料版のChatGPTにちまちまコピペして翻訳してもらっていたりしたのですが、うまいことパイプラインを作ってAPIに流し込んで全自動で翻訳してもらえるようになりました。

命令は以下のようなものを使っています。

あなたはゲームのローカライズデータを多言語に翻訳します。
1列1言語のCSVファイルが入力されるので、そのうちの空白のセルをキーと原語である日本語または英語(翻訳済みの場合のみ)から判断して翻訳語の単語で埋めてください。
また、原語である日本語以外で明らかに翻訳ミスがある場合はその部分も修正してください。
Key列、Id列、そしてすでに翻訳されている箇所は変更しないでください。
翻訳後はCSVファイルのみを出力し、他には何も出力しないでください。CSV以外の文章は出力しないでください。
code interpreterは使用しないで、文字列をそのまま翻訳してください。

ポイントは英語だけはあらかじめ手作業で翻訳しておくところで、日本語のみだとだいたいの場合意味が一意にならない(特に主語が省略されている場合)ので誤訳が非常に増えます。キー・日本語・英語の3列があるとだいたい意図を汲んでいい感じに翻訳してくれます3


アルバムについて

カメラのモデルを作ってからその写真を表示するまでに2年もかかってますが、アルバム機能です。作品の完成に必要なすべての要素を同時並行で開発してるので垂直方向に見るとだいたい進捗速度がガバガバになる。

この機能は本作の「写真撮影」要素のほんの一部で、本丸はまだ未実装です4。きびしい……


  1. もっというとSubstance Painterも使ってる。
  2. GPTs自体は機械翻訳の精度を上げるものではない。
  3. ただし私は日本語・英語以外はまったくできない(英語もそんなにはできない)ので、検証するすべはない。
  4. 動画に一瞬だけその片鱗が見えてるともいう。
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