3Dプリンターでねんどろいどどーる互換のうさぎを作る
「のゆき」の開発ばっかりしていてアナログなことをしたくなったので、Anycubic Kobra 2 Proという積層式の3Dプリンターを買いました。
時を同じくして、個人的に最も心に残っているゲームキャラクターぶっちぎりの第一位である「ドキドキ文芸部!」のサヨリちゃんのねんどろいどの予約が開始されました。即予約しました。
で、サヨリちゃんをドール化すべくねんどろいどのお顔と互換性のあるどーるボディを買ったのですが、肌の色の選択をミスして一度買いなおした結果、ダブりました。
ので、スキル向上も兼ねて「のゆき」の次期メインヒロイン氏であるところのゆのーちゃんをカスタマイズパーツとして作ってみました。
以下にこの時の記念を残す。
この記事で紹介しているどーるは明示されているパーツを除き非公式のものです。この記事はねんどろいどシリーズのガイドラインに則って趣味の創作活動の一環として公開しています。
ねんどろいどってどういう規格になってるの?
私の2か月程度の浅い理解だと、こんなイメージです。
今回は前述の事情でボディだけすでにある状態なので、前髪・後ろ髪・お顔・服があればだいたいゆのーちゃんが成立することになります。
ただし、顔パーツを一から自作するのは私のスキル的には難易度が高めで、かつ既存キャラクターのお顔だけ借りるのもちょっと信条に反するので、今回は純正パーツのかすたむフェイスパーツに自作の目を入れるスタイルで制作してみました。
ちなみに、今回使ったフェイスパーツとボディの肌の色はcream(白っぽい)で、こちらの方の一連のツイートによるとalmond milk(黄色っぽい)またはpeach(ピンク色っぽい)のほうが一般的な子には合うらしいです。それを先に知りたかった……。
Anycubic Kobra 2 Proのひとくちレビュー
今回使ったAnycubic Kobra 2 Proはいい感じの積層式3Dプリンターです。自動レベリングとフィラメント切れセンサーがついている機種なので初心者の私でも安心だろうということで選びました。ほぼなんの調整もせずにきれいにプリントできるのでいい感じです。
上の写真はテスト用にPLAで刷ったかの有名な#3DBenchyです。灰色(付属でついてきたフィラメント)のみ積層ピッチ0.2 mm・移動速度300 mm/s、それ以外は0.1 mm・移動速度300 mm/sで、スライサーはPlusaSlicer 2.6.1を使用しました。今回はこのうち左から2個目のマット白色PLA(SUNLU)を髪と耳に、右から2個目のシルバーPLA(Creality)を眼鏡と小道具に使用しました。
以下、Anycubic Kobra 2 Proの躓きポイントのメモ。
- タッチパネルを押したときの電子音がめちゃくちゃデカい。設定でオフ推奨。起動時のブザーもデカく、こっちは設定でオフにしても容赦なく鳴る。
- ヘッドに接続する一番大きいコネクタがそのすぐ横から出るケーブルにハチャメチャに干渉するので接続時に注意。気づかずに無理やり刺すと、たぶん折れる。
- モデル(Gコード)のうち何%かくらいの割合で、何度プリントしても途中でプリントが止まってしまいキャンセルしようにも永遠に処理待ちになるものがある。理由は不明。
- 止まる箇所が毎回微妙に違うのと、プリント速度をStandardからStableに変えると問題なく最後まで行くので、なにかハードウェアの異常な気がしてならない。センサが印刷物に当たってるとか?
- 体感としてはサポート材が多めなモデルで起こりやすい。
髪を3Dプリントする
前髪・後ろ髪のモデルはゆのーちゃんの3Dモデルの髪部分を前後に分割したうえで厚みをつけてプリント可能な形に仕上げました。全パーツをうまいことはめ込むためのくぼみも適宜追加しています。
眼鏡は積層式の3Dプリンターで出せる強度の関係で前髪に穴をあけてつるを貫通させるような構造にしました。メガネっ子の眼鏡を外すことは絶対に許されないので、眼鏡を外した際に見える穴のことは想定していません。
3Dプリンターでは高さ方向の傾きが小さい箇所に積層痕(段差)ができてしまいます。そのため、重心が不安定にはなりますが各パーツは回転させずに立てた状態でプリントしました。Anycubic Kobra 2 Proご自慢の高速プリントを行うとヘッドの移動の際にパーツが容赦なく吹き飛んでしまうため、時間をかけて(前髪・後ろ髪それぞれ2~3時間くらい)ゆっっっっくりプリントしました。
完成したパーツ(上下)。耳は別でプリントしてぶっ差します。
パーツ同士のかみ合いの微調整やらパーツ吹っ飛び問題やらで失敗作が大量にできました。LC-3を持つ手をプリントするために買った肌色PLA+の使い道が全然ないため、テストプリントは肌色を使用。
目を作る
おめめはフェイスパーツにはまるようなパーツを3Dプリントしてからシール光沢紙を貼り付けるというプリミティブな方法で作りました。手で描いたり水転写したりするスキルがない。
写真左上の青色が純正のどーるアイで、右上が自作のもの、右下がシール貼り付け前のものです。各パーツ下の透明のおめめホルダーとお顔ホルダーもプリントしたものです(無駄にモジュール化しているので連結できる)。透明だとインフィル(格子状のパターン)が見えて男児心が刺激されるので好き。
お洋服を作る
お服はコートの下に着てるやつのイメージで公式のレシピ本の型紙を一部アレンジして心を込めて手で縫いました。DDLC高校の制服を縫うための練習だったりする。
こちらのお服の唯一の難点はボディを固定するためのアーム用の穴が背中に開いていないところ(純正のおようふくは開いてる)で、そこは工夫する必要があります。この記事の写真では背中を大胆にも全開きにしてアームを差しています。
おまけ
おまけのぷちダイダンレーザーもある。(ボディの可動性の関係でうまく持てなかった)