最近作ったアバター (その4)

こいつ、成長している……!

アバターを新しくしたので簡単にメモです。ちなみに開発名はライトスノウ(アワユキエリカから、花言葉はランタナと同じく「協力」)です 1

きっかけ

今絶賛作業中のPROJECT: SUMMER FLARE 2の次に作ろうと考えている作品でヒトの3Dモデルをバンバン作る必要があるため、もうモデリング能力も上がってるしフルスクラッチで体を好き勝手に弄べる女を作っちゃおうということで作りました。内容上、成人女性と同じくらいの身長の素体がベースであると望ましいので、1年半前のアバターがすくすくと成長した姿としてゆるふわボブアースカラー女子になりました。身長は小学生並みから背の高い女性程度まで急成長を遂げています。

ボブ、よくないですか?私、ボブなので。

技術的なあれこれ

スキニングはヒトの精神で耐えうる作業ではないので、服とウェストポーチはデータ転送で胴体からウェイトを生成しています。マッピング方法はトポロジーを見て一番よさそうなものを選びましょう。

UV展開はヒトの精神で耐えうる作業ではないので、シーム→自動UV展開→UV-Packerの工程を機械的に行ってからSubstance Painter上で頂点カラーでマスクしてテクスチャを生成しています。頬やバッジは別途用意したデカール用のテクスチャをUV2で引いて、拡張したUTS2で表示しています。このため、メッシュをいくら変形しても半自動的に効率がよく歪みのないUVを使用できます。

ゴマみたいなのはUVをめっちゃ横着しているほうの指輪


VRプラットフォームのアバターとして使用する場合、使用者の物理的な身体プロポーションとアバターのプロポーションが一致しないと変なポーズになるという問題がおなじみですが、このアバターでは体格を私のリアル身体に合わせるという運用でカバーしています。体格がなんか生々しいのはそのためです。

まとめ

今でこそVRChat界隈は高クオリティなアバターで満ちていて販売アバターを改変したものを使っている人のほうが多いと思いますが、意識してその記録をインターネット上に書き残しておかないと時代とともに失われていってしまうのも事実です(嗚呼ジオシティーズ、嗚呼その他たくさんのもう取り戻せない失われたプラットフォームたち)。そういうの、たとえ黒歴史になるとしてもネット上に遺しておきたいですよね。この「最近作ったアバター」シリーズはそういうノリで書いています。


  1. とくに深い意味はなく、単に大本の自作ゲームがネット経由でプレイヤー同士が協力するような内容だったためです(技術的に作れるはずもなく没になった)。
  2. もうTwitterに何を出してもネタバレになるので独りで作業せざるを得ず、つらい。