うさぎ開発まとめ(2023/7)

この記事は現在鋭意開発中のシングルプレイヤー専用VRエクスペリエンス「真夜中の雪うさぎ」の最近のようすを書いた記事です。先月の記事はこちら

開発一年半くらい(構想を含めると、もっと)にしてやっと中核部分に着手しはじめたぞ……!


狼と兎のやつ

今までにツイートしていた二人のアバターとはディティールが微妙に異なることにお気づきでしょうか?というか、ウちゃんは整合性を取ってこっちが正式デザイン(暫定)になりました。頭につけている「それ」は今作でも超重要キーアイテムなので、素体アバターにおいそれと装着させるわけにはいかないヨツね。


プレイヤー

書くまでもあるのかないのかまったく謎でですが、「真夜中の雪うさぎ」はシングルプレイヤー専用VRエクスペリエンスで、したがってこの子も実在しません。この動画から想定されるようなマルチプレイヤー対応の予定はありません。絶対に。

昔の記事を読み返すと約一年半前の私は「めちゃくちゃ下のレイヤーからえっちらおっちら建築していく」と書いていて、これとかこの下のツイートのやつが「下のレイヤー」に相当します。一応これを書いている時点で上の方のレイヤー1のアーキテクチャもだいたい考えてあるのですが、正直どこがどこまで出来るのか超謎で、暗中模索的に作業をしているところです。

そんなわけで、四作連続でモーションアクターやります。


書くまでもあるのかないのかまったく謎ですが、まじめに解説すると、これはボディタッチされる側の斥力(触られたくなさ)を計算するためのもので、紫色に近いほどキレ度が高い場所になります。20秒前後以降のものは信頼度が高い場合の可視化です。VRゲームではコントローラを所定の場所に近づけるとNPCが事前に設定されたアニメーションを再生するギミックが割とよくあるものですが、そんなプリミティブな実装では恋なんて生まれるわけないのでもうちょっとこだわっています。

わりかしあてずっぽうに実装した割には、実際の人間が持っている「場」もだいたい同じような感じらしい。それはそう。

あと、左上にちっちゃ~く書いてある”Mivly”は”Mutual and Interactive Virtual LuminositY”の略です。今考えました。


せっかくなので余談ですが、開発開始から今までの間にChatGPTをはじめとしたチャットボット/自然言語生成AIの波が来ていて、「のゆき」の開発をしている身としてはすごくいろいろと思うところがあります。ネタバレのない範囲で言うと、別にChatGPTが存在していてもしていなくても作品の内容に影響はないしむしろ追い風にはなるので良いっちゃ良いのですが、技術的・サービス的に不安定なもの2を安易にゲームキャラクターや体験として組み込んだりするのは個人的にはあんまり好きじゃないなぁと思って見ています。

というわけで、「妖精」、今作ではこちらを作っていきたいと思います。


  1. 上の方のレイヤーの実装方法として一年半前の私が考えていたのがコレだったのですが、今はASTを直接ゴリゴリ捌けばいいじゃんということになったので当時の実装はおじゃんになります。
  2. サービスの品質そのものを批判したいわけで全くなくて(むしろ誰でも使える現状が良い意味でヤバいと思う)、技術の仕様上、返答の品質が安定しなかったり破綻した返答が帰ってきたりAPIが使えなくなったりして体験が台無しになるリスクが排除困難なのに、というニュアンス。